職場の「いじめ」と「パワーハラスメント」予防について考えてみました

今日は少し真面目なお話となります。

「いじめ」「パワハラ」と聞いて、アナタはどんな感情を抱きますか?

大変に重い課題ではありますが、社会人として、人として、きちんと向き合って頂きたいと思います。

いじめから受ける苦しみで、自らの命を絶つ方もいます。人の命を奪う「いじめ」「パワハラ」は、立派な犯罪だと、強く認識してください

例えば、いじめを受けている人が、自分の父母なら、子どもなら、恋人なら、アナタはいじめの現場を、無視できますか?

職場いじめとは?

「身体的」苦痛を与える行為

威圧的な態度で叩いたり、蹴ったり、棒や竹刀、物で頭を叩く、人前で土下座をさせたり、物を投げつけたり等。

「精神的」苦痛を与える行為

個室に呼び出し長時間叱る。「言われた通りにやれ」と仕事の進め方を強要する。「こんなことも出来ないのか」「馬鹿か」「役に立たない」「クビにするぞ」など人格を否定する言葉を使う。または宴会や旅行を強要する。「だから女は使えない」「三流の大学はダメだ」と学歴や性別などで差別する。「明日から来なくていい」と退職を促す等。

「社会的」苦痛を与える行為

挨拶、日常会話をしない、今までの仕事を与えない、書類を渡さない、会議に呼ばない、その人の意見だけ取り上げない。また周囲に無視するように仕向ける等。

いじめとは、「同一集団内で、力関係において優位にある者が、自分より劣位にある者に対し、主観的客観的にかかわりなく、一方的に、一時的にもしくは継続的に身体的・精神的社会的苦痛を与えること(「いじめー教室の病い」金子書房,1986年,森田洋司,清水賢二)」と言われています。

次に、職場いじめを予防する具体策をみていきましょう。

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職場モラルの向上・企業風土・文化を見直す

職場いじめを予防する為には、個人レベルではなく、組織レベルで考えていく必要があります。そして、いじめとは何かを全体で理解して、どうしたら人間関係が豊かになるのかを常に模索していく終わりのない課題です。働く人すべての人格や人間性を尊重する企業行動を構築していく為に、以下のことが重要です。

・年齢、性別、地域性の垣根を越えて、オープンなコミュニケーション

・入社したての新人からベテランまで差別なく、すべての従業員に、意思決定権を与えること

・多様性や個々のアイディアを受容すること

・人間性の尊重

・チームワークの評価を重要とすること

個人ではなくチーム全体で課題を考えていくことにより、従業員内の対立の発生を防ぐことになります。

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豊かなコミュニケーションができる職場

2004年日経BP社のパワハラに関するアンケートで、パワハラをしてしまった上司の54%は「部下のやる気がない所に叱った」と結果が出ました。次いで「部下との意見の対立が原因」が43%です。

なぜ、上司は部下をやる気がないと感じたのか、またなぜ部下は仕事に対しする熱意が下がってしまったのかという具体的な話し合いがされなければ解決することはできませんし、一方的な感情で立場上権力を振りかざしていては、いつまでもパワハラを食い止める事は出来ません。

他にも、社会経済生産性本部が2006年に発表した「メンタルヘルスの取り組み」のアンケートで、職場のコミュニケーションの機会が減少したと回答した会社は60.1%、また職場での助け合いの機会が減少したと会社は49%にも及びます。

実は、このコミュニケーションや助け合いが減少したと回答している会社ほど、働く人が心の病が増加していると数字で発表されました。

つまり、会社内の人と人がつなぐコミュニケーションは、賃金より本人の心に与える影響が多いということになります。

いくら給与が高いからと言っても、職場内での孤立ほど精神的な苦痛はないということです。対立している関係において、二人で話合う必要はありません。第3者が一人二人と間に入り、お互いの気持ちや考え方を整理してあげてください。

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「私たちはみんなロボットじゃない」と念頭に置く

アメリカでは、物の製造、販売だけでなく、人とのコミュニケーション労働重要視しています。

つまり、営業成績を見て個人を評価するのではなく、この人はどのくらい人とコミュニケーションが取れているか、部下とのコミュニケーションにどれだけ時間を使っているかというところに評価基準が置かれています。これを「ディーセント・ワーク」と言います。

日本においては「無駄話」と認識され、全否定を受けますよね。業務内容に関係ないことは従業時間内の全て廃止、禁止されていますが、果たして休憩の1時間で食事を含めて「無駄話」ができると思いますか?これほどまでに「無駄話」を邪気扱いしてきた日本です。

コミュニケーションが何なのか今から理解できるのでしょうか。私たちはロボットではありません。感情があります。

「昨日のTV見た?感動して泣いたわ~」から始まった会話でも「今作業終わったから、何か手伝おうか?」と思いやる言葉を発言するきっかけになります。アメリカのようにデスク周りにスケートボードやボードゲームを置いて「ちょっとやらない?」なんてことまでは出来ませんが、冗談を言い合うくらい、ゆとりがある会社は、経営状態も発展しているということを知っておいてください。

経営者が「職場いじめを把握してなかった」と言うならば、退社するべき

労働契約法第5条

「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」

という法律があります。

具体的に言うと、経営者は、労働者を使う上で、労働者が心身共に良好な状態で就労できるように環境を整える職場環境配慮義務」と、職場内での暴行、暴言、ひわいな言葉、いじめ等を規定で禁止して予防すること、発生した場合直ちに措置を取らなければならない「いじめ予防義務」を背負っています。

もしも経営者が実態を把握していないとしたら大問題です。いじめやパワハラが発生しないように職場環境に関するアンケート調査をこまめにしなければなりません。「何も知らない」と言う経営者は、いじめやパワハラ問題を軽視していると言えます。自身がいじめやパワハラを受けた時に、「知らなかった」と言われて終わりです。そんな会社はブラック企業なので去った方がいいでしょう。

さいごに

『笑いの科学』の著者、イ・ユンソク氏が同書で「笑いが初めてこの世に生まれたのは、人類が敵や捕食者と鉢合わせになったとき」と分析しています。

笑いの効果は、緊張やストレスを緩和させ、リラックスした状態では集中力が高くなるとは心理学では有名な話です。職場において、いかに人と人が微笑み合うかが大切とわかれば、いじめやパワハラを予防する為に「微笑み」を社内全体で習慣付けてもいいのではないでしょうか。

 

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